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官民連携講座レポート「地方創生カレッジ in 函館 アドバンス編」
「地方創生カレッジ in 函館 アドバンス編」が、2020年11月28日(土)、29日(日)の二日間開催されました。
開催概要
主 催 | 公益財団法人 日本生産性本部 |
事務局 | 一般社団法人 地域マネジメント・アソシエイツ |
【テーマ】
本事業は、2019年度実施された「地方創生カレッジin函館」のアドバンス編として、2021年度に世界文化遺産への登録を目指している背景や、活動の熟度を踏まえ、縄文DOHNANプロジェクトの取り組みに重点的に対応していくことし、世界遺産登録とまちづくりをテーマに実施しました。
昨年度の「地方創生カレッジin函館」に参加された皆さんや、「エリアマネジメント」、「世界遺産登録」に関心のある皆さんを中心に、第一日目は函館市縄文文化交流センターと垣ノ島遺跡を現地視察し、二日目は関係者のみで基調講演、パネルディスカッションをライブ配信で実施し、Zoomによるワークショップを行いました。コロナ感染予防対策上、急遽開催方法を変更しましたが多くの参加者が視聴し、意見・感想を寄せていただきました。特に、世界遺産登録後のまちづくりについてお話しいただいた島津忠裕氏の講演には、事業終了後も関心が高まっています。
下の画像をクリックすると、本セミナーのチラシ(pdfファイル)をダウンロードいただけます。
参加者
函館市・北海道環境生活部・渡島総合振興局・北海道開発局室蘭開発建設部・北海道運輸局・北斗市・七飯町・七戸町の職員、議員、大学・高専・高校教員、観光業役員・社員、函館商工会議所・青年会議所会員、中小企業同友会会員、一般企業社員、放送関係者、行政書士、保険会社社員、薬品会社役員、コンサル会社役職員、一般市民(自営業者含む)、大学院生、道立高校生等
現地視察14人
セッション51人
※セッションは定員50名で募集いたしましたが、急遽の開催方法の変更にも関わらず多くの皆さんに参加いただきました。
参加にあたっては、「地方創生カレッジ」eラーニング講座において、本事業のテーマに関連した講座の事前学習を行っていただきました。
プログラム
【第1日目】
2020年11月28日(土)14:00~16:00
□現地視察:函館市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡 (函館市臼尻町551-1)
※第1日目の現地視察の様子が、11月29日のNHK北海道NEWSで紹介されました。
【第2日目】
2020年11月29日(日)13:00~18:00
セッション:於函館市地域交流まちづくりセンター (函館市末広町4-19)
※オンラインによるライブ配信
〇地元からの挨拶
境 勝則氏 (函館商工会議所副会頭、道南縄文文化推進協議会会長、一般財団法人道南歴史文化振興財団理事長)
〇主題解説
太田 清澄氏(日本都市計画学会アドバイザリー会議委員、札幌学院大学名誉教授)
〇基調講演
島津 忠裕氏(島津興業代表取締役社長)
「世界文化遺産への道のりと課題および新しいデザインのまちづくり」
〇パネルディスカッション
--パネリスト--
島津 忠裕氏 (前掲)
阿部 千春氏
(北海道環境生活部文化局文化振興課世界遺産推進室・特別研究員、一般財団法人道南歴史文化振興財団理事)
境 勝則氏 (前掲)
山田 かおり氏(縄文DOHNANプロジェクト代表)
--コメンテータ--
太田 清澄氏 (前掲)
長谷山 裕一氏(函館市教育委員会文化財課長、世界遺産登録推進室次長)
--コーディネータ--
池ノ上 真一氏(札幌国際大学教授、一般財団法人道南歴史文化振興財団理事)
〇ワークショップ (Zoom使用)
※第2日目の開催の様子が、11月30日の函館新聞、12月2日の北海道新聞、12月8日の読売新聞に掲載されました。
※地方創生「連携・交流ひろば」交流掲示板で、参加者・事務局間での意見交換がなされています。
ワークショップ等の成果
ワークショップ等の成果は、下の図表のように整理されました。pdfファイルもダウンロードいただけます。
(「地方創生カレッジ in 函館 アドバンス編」ワークショップ等の成果のポイント) (455KB; PDFファイル)
参加者の声から
- 現地視察の際は、息⼦が大変ご迷惑をおかけしました。夫婦共々学び多き一日になりました。ありがとうございました。また、引率した高校2年生(女子)もまちづくりや地域振興の関⼼がさらに高まっているそうです。地方創生カレッジのように⾼校⽣が積極的に学校外で学んでいく機会が重要だと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(官・男性・20代) -
現地視察では渡島総合振興局の⽅とお会いすることができ、今後の業務に関連するお話しができましたので⼤変有意義な場所となりました。少し寒かったですが、⼤丈夫でした。eランニングは、想像以上に時間が取れなく、⼤変な側⾯もありましたが、専門的な視点から様々なノウハウを伝授していただいているようで、とても勉強になることばかりでした。今後の取り組みで活⽤していきたいと考えております。縄⽂⽂化につきましては、多様な可能性を感じることができたほか、道南全体で取り組む必要性を感じております。
(官・男性・40代) -
基調講演では、島津忠裕⽒による『世界⽂化遺産への道のりと課題および新しいデザインのまちづくり』の中で、登録前の受け⼊れ態勢の構築が⼤切であるというお話も印象に残っております。また、紹介されておりました観光地の映像はドローンで撮影されたものかと思いますが、⾯積の広い縄⽂遺跡群を紹介するのには良い⼿段であると感じました。パネルディスカッションでは「アイヌ⺠族、他部族との共⽣」「⾃然との共⽣」といった 世界的にみても狩猟⺠族とは違った⽣活スタイルが垣間⾒られるこの地域ならではの縄⽂の⼼というはじめて知る視点でのお話もあり、とても興味深く感じました。「北の縄⽂から始める⼀万年のストーリー」の「現代社会に対するメッセージ性」をどのように表現して、街との繋がりを持たせた取り組みを広げるのか、壮⼤であり、⾝近でもあるとても⾯⽩いテーマだと感じました。(中略)この地域ならではの縄⽂⽂化とアートや街を繋げていくことは魅⼒あるまちづくりにつながり、 より⼀層「本来の意味」や「新しい価値感に触れる。」ところに価値が求められるようになってきていると私⾃⾝も思いますので、⼀市⺠としてプロジェクトが成功することを願っております。
(民・女性・30代) -
コロナの影響で急遽リモート講演会、ZOOMによるワークショップと お忙しかったことと思います。私もZOOMは初めてで、教えていただいたことで操作できるようになりました。つたない意見交換で申し訳ありませんでしたが、縄文のことも世界遺産のことも勉強になりました。「北の縄文からはじめる一万年ストーリー」の創作に期待するとともに、函館がこれからも一層広域的に発展していくことをご期待申し上げます。北海道の最南端~北東北と道南・函館という札幌からは考えつかない地域連携をすることは、新たな価値となると信じています。2021年3月には新外環状線道路「函館空港IC」が開通します。道南の交通網が「陸・海。空」と連節されて、あらゆる方向にアクセスが広がります。縄文~江戸時代~明治維新と函館周辺には日本の歴史が集積されています。このチャンスを周辺市町も含めて活かしていただければ最高です。
(官・男性・40代) -
この度は開催いただきありがとうございました。非常に勉強になりました。特に別の世界遺産の展開に努めてらっしゃる島津様から今後遺産登録に向けて必要な視点の話は興味深く拝聴させていただきました。⿅児島の遺産も道南の遺跡も、ともに⼀般⼈からは当時を想像しにくく価値が⾒えづらい遺産という点で、そのストーリー形成に映像等での補完も⼿だというのはなるほどと思い、これはあくまで私⾒ではありますが、弊社(報道関係)が何かお⼿伝いできる部分があるのではと考えられました。(社内でも話をしてみます。)コロナ禍により直前に開催⽅式を変更されるなど準備等⼤変だったかと存じますが、オンラインでも非常に⾒やすく⼯夫されておりました。
(民・女性・20代) -
本⽇は講演からパネルディスカッション、ワークショップまで参加させていただき、ありがとうございました。世界遺産認定前後の動向、縄⽂ビール(気になりました!)、函館のまちとしての課題など、⼤変勉強になりました。世界遺産登録の準備を進めている事象が今まで⾝近に無かったので、このような準備や取り組み、気運作りをしているんだなと肌で感じることが出来ました。圏内の皆さまが直⾯している交通⾯の課題は、交通系の企業さんも参加の上で 「依頼」ではなく、「共⽣」で⼀緒に活性化できるようになると良いですよね! またこのような勉強の機会がございましたら参加させて頂ければと思います。ご準備から当⽇の運営までご尽⼒いただき、貴重な機会を誠にありがとうございました。
(民・女性・30代・東京から参加)
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公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ事務局
E-mail:college@jpc-net.jp
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