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官民連携講座レポート「地方創生カレッジ in 妙高」
「地方創生カレッジ in 妙高~デジタルを活用した地域課題の解決とは」が、2023年12月12日(火)に開催されました。
開催概要
主 催 | 公益財団法人 日本生産性本部 |
共 催 | 公益社団法人 日本観光振興協会 |
協 力 | 妙高市、一般社団法人 妙高ツーリズムマネジメント |
コロナ禍を経て持続可能な地域社会の発展への意識は更なる高まりをみせており、観光分野においても経済的価値のみならず、地域社会を構成する産業として環境や文化、地域コミュニティの保全や維持などにも貢献していくことが求められています。
そのためには、観光関係者のみならず、地域事業者やまちづくり組織、地域住民などからも、観光の意義や観光産業について理解していただくことが重要であり、特に、昨今の人材不足やインバウンド誘客が喫緊の課題となっている現状を踏まえると、観光現場における人材確保、生産性向上、お客様の利便性向上などへの対応にデジタルの活用が必須とされており、期待する成果を上げる為には、これまで以上に地域全体が一体となった取り組みを進めることが必要となっています。
今回の講座では、デジタルを活用した先進的な事例を元に、その目的や目指す成果を地域行政・事業者・住民に理解を促し、地域の課題に主体的に関われる人材の育成を通じた「観光市民」づくりを進め、デジタルの力を活用した地域の課題解決を図りました。
具体的には、妙高で取り組みを始めているDX実証事業やスキー場へのICゲート導入を事例として、地域の全ステークホルダーを巻き込み、観光現場における人材確保、生産性向上、お客様の利便性向上に向けて、地域全体が一体となった取り組みを目指しました。
地域の課題解決とは、来訪者の利便性向上、二次交通の快適な環境整備、周辺エリアとの広域周遊促進、来訪者の顧客情報取得、顧客動向に沿った滞在及び再訪提案によるリピーター獲得などですが、実現にはDMOのリーダーシップと行政の支援、そして何よりも地域事業者や関係者の協力が必須です。
そのため、今回は「中学生への観光教育出前授業」及び「観光行政関係者や事業者に対する観光DXセミナー」を同時に実施し、各々の意見交換やアイデアを共有し高め合うことで相乗効果を出し、観光の役割や重要性を理解した上で主体的、継続的な参画を促しました。
下の画像をクリックすると、本セミナーのチラシ(pdfファイル)をダウンロードいただけます。
参加者は、地域課題に即した実践的知識やノウハウなどが学べる「地方創生カレッジ」の下記講座を学習したうえで当日の講座に臨むことで、より一層深堀りした議論が実施できました。
eラーニング講座の1講座
ビデオライブラリーの1講座
その他1講座
冬のDigi田甲子園「観光・文化・娯楽」分野事例
【国立大学法人名古屋大学 安田・遠藤・浦田研究室・岐阜県】
産学官民連携による観光DX〜高山市におけるデータの地産地消〜
<プログラム>
【第1部】観光教育出前授業(対象:妙高高原中学校1年生)
「ネットワーク図で妙高市の観光DXの可能性を考えよう」
講師:東京成徳大学特任教授・玉川大学名誉教授 寺本 潔 氏
【第2部】観光DXセミナー(対象:行政、DMO、スキー場関係者等)
・観光DXとは?分かりやすく解説
・データを活用して、どんな地域課題を解決できそう?
・共有と発表、他地域事例を紹介
・妙高での取組(ICゲート化等)の目的と実現したいこと
講師
(一社)妙高ツーリズムマネジメント 事業部長 馬場 慎太郎 氏
(株)リクルート じゃらんリサーチセンター 研究員 木島 達也 氏
本講座の様子は、eラーニング講座「206:デジタルを活用した地域の社会課題解決の知識・ノウハウを学ぶ『地方創生カレッジ 官民連携講座』(令和5年度)」でもご覧いただけます。
<参加者>
妙高高原中学校、妙高市役所、糸魚川市役所、新潟県上越地区振興局、信濃町役場、一般社団法人妙高ツーリズムマネジメント、新潟県観光協会、妙高高原中学校、妙高高原小学校、新井南小学校、妙高杉ノ原スキー場、赤倉温泉スキー場、株式会社雲田商会、新赤倉温泉新赤倉館、赤倉温泉旅館おかやま、株式会社第一印刷所、新井信用金庫、上越教育大学 (第1部の妙高高原中学校1年生21名を含め全56名)
<まとめ>
参加者は、今回の「地方創生カレッジ in 妙高」を通じて、自らの地域の課題や目指すべき方向性等を以下のように整理しています。
(pdfファイルでもご覧いただけます (212KB; PDFファイル) )
<参加者の声>
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- 2部構成で異なる観点から、妙高市における観光とDXの今後の取り組みについて考える良い機会となった。
- 観光教育出前授業において、地元の中学生の貴重な考えを聞いたのち、妙高DXセミナーで具体的に妙高が取り組んでいることを学ぶ構成となっており、幅広い知識を得ることができた。
- 子どもたちが自分たちの地域をどうしていけばよいか、どのような資源などがあるか、考える機会となった。
- ICゲート導入で各スキー場の入込など今までよりも正確なデータが得られ、実態把握に繋がること。また行政以外の各事業者視点での課題感について知ることができた。
- Mt.MYOKO共通ICゲートシステムやタクシーを簡単に呼ぶことのできるシステム等、先進的事例について深く学ぶ機会となり、事業を進める上で役立つ情報を多々得ることができた。
- 今後妙高市の観光市民として、DXを使った利便性・発展・活性化のお手伝いのヒントを頂いた。
- 生徒の考えに対し、その場で関係者らのフィードバックを得られるのが1,2部続けてやる意義でもありよいと思った。
- 地元中学生の方々の直接的な考えを聞けるのは、新鮮でよい刺激を受けた。班ごとのワークで考えてくれた内容の中で、市民の幸せと中学生の貢献活動を直接結び付けるのは、なかなか難しいことであると感じたが、観光客が増えて一時的にでも妙高市の滞留人口が増えることが実質的に地元事業者としては利であると感じたので、今後もその視点から何ができるのかを考えていただければと思う。
- 妙高市の観光DXについて、地元中学生がツーリストや観光事業者にとっての幸せを考えるとともに、どのように貢献できるかが真剣に検討されており、生徒の柔軟な考えをできてとても良い機会だった
- 他地域の事例説明や個人ワークの時間があり、自分たちの状況を振り返ることができ理解が深まった
- 妙高エリアの多種多様なデータや具体的な事例を通し、高付加価値化とサービス向上のためDXを推進していくとともに、今後さらにエリアを広げ一体的な地域ブランディングとプロモーションに取り組んでいくということが、わかりやすい説明だった。
- 子どもたちが地域の大人や妙高に来る大人と数多く関わることで、ほんもの体験に繋がると考えている。そのような教育活動をどのように仕掛けるか、教員の働き方改革とも関連させながら検討していきたい。
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公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ事務局
E-mail:college@jpc-net.jp
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